タバコ―成分―タール
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タールとは 【tar】
タールの定義・意味・意義
タールとは、石油、石炭、木材、植物などの有機化合物を燃焼(熱分解・乾留)して得られる、黒褐色の粘りけのある油状の(ベタベタした)液体をいいます。
また、狭義では、特に、工業的に加工した紙巻タバコなどのタバコ製品に添加された、粉々に砕かれた木の幹に含まれるタール※を指していう場合もあります。
※ニコチンは揮発性のある、油状の液体です。そのままでは肺の中へ取り込めないので、ニコチンをタールに付着させて肺へ取り込めるようにしています。
なお、純粋のタバコの葉にはタールは含まれていません。
タールの分類・種類
- 石油タール…石油を燃焼して得られるタール
- コールタール…石炭を燃焼して得られるタール
- 木タール…木材を燃焼して得られるタール
- 松根油…松を燃焼して得られるタール
- 紙巻タバコなどのタバコ製品に含まれるタール(ヤニ)
タールの用途・利用・活用方法
タールは、防腐塗料をはじめ、種々の用途に用いられています。
タールの人体への悪影響・弊害
紙巻タバコなどのタバコ製品に含まれるタール
紙巻タバコなどのタバコ製品に含まれるタールは、タバコでもっとも害のある成分とされています。
通常は黒い固体ですが、熱が加わると、黒褐色の粘りけのある油状の(ベタベタした)液体になります。
それがさらに喫煙で温度が高くなると、気体に変化して肺の中に吸い込まれます。
そして、体内で温度が下がると、元の固体へと戻り、それが肺の中にベットリとこびりつくことになります。
よく禁煙のポスターなどで、喫煙者の真っ黒になった肺と非喫煙者の正常の肺を比べる画像が掲載されていますよね。
このタールには、発がん性物質を含め、人体に有害な作用を及ぼす物質が数多く含まれ、肺がんの原因になるとされています。
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