T3(FT3・Free T3)
T3とは
T3の定義・意味・意義
T3とは、トリヨードチロニン(トリヨードサイロニン)という甲状腺ホルモンの略称です。
T3は、血中ではそのほとんどがタンパク質と結合して存在しています。
この場合、ホルモンとしては作用しません。
しかし、T3の一部はタンパク質と結合せず遊離したまま存在しています。
この遊離型をFT3(Free T3)と呼び、タンパク質の影響を受けずに、ホルモンとして作用します。
T3の位置づけ・体系
甲状腺ホルモンには、次の2つの種類があります。
一般的には、タンパク質の影響を受けるT3やT4は検査せず、FT3やFT4を検査して、甲状腺機能を診断することが多いようです。
ただし、甲状腺ホルモンの主体はチロキシンの方なので、FT4のほうがFT3より甲状腺の機能を反映しています。
検査数値の結果の見方・読み方・解釈の仕方
FT3の基準値
FT3の基準値は、2.1~4.2pg/mlです。
基準値・正常値より低い場合
甲状腺機能低下症
FT3・FT4が低い場合は、甲状腺機能低下症を発症しているといえます。
ただし、甲状腺機能は、FT3やFT4だけではなく、他の検査項目の検査結果とあわせて、総合的に診断されます。
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