内部環境
内部環境とは 【internal environment】
内部環境の定義・意味・意義
内部環境とは、外部環境から隔離された、生物の体内の環境をいう。
内部環境の具体例
体液
そして、組織や器官を構成している1個1個の細胞は血液・リンパ液・組織液といった体液に浸されている。
内部環境とは、具体的には、この体内の組織や器官を構成する細胞を浸し、いわばその環境の役割を果たしている体液のことを指す。
涙
涙も小さな内部環境である。
内部環境の趣旨・目的・役割・機能
内部環境の対となる概念は外部環境である。
外部環境は非常に変化しやすいので、これと直接接していては生物は生命を維持するのが困難である。
この外部環境から隔離された体内の環境が内部環境である。
単細胞生物では、細胞が外部環境と直接接していて、外部環境の要因のすべてが直接細胞に影響を与える。
内部環境の位置づけ・体系
内部環境、すなわち体液は、その機能を十分に発揮させるため、循環器官・循環器系を発達させた。
そして、次のステップとして、生物は、内部環境を変化の少ない安定した環境にするために、恒常性(ホメオスタシス)という仕組みを獲得した。
内部環境の恒常性が保たれることが生命維持の条件となる。
内部環境の概念の経緯・沿革・歴史など
内部環境の概念は、近代生理学の生みの親といわれるフランスのクロード・ベルナール(1813-78)によって提唱された。
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