脳―大脳―大脳皮質―大脳辺縁系―扁桃体
扁桃体とは
扁桃体の定義・意味など
扁桃体(へんとうたい)とは、大脳辺縁系の一部で、たとえば、不安や恐怖といったストレスに反応するなど、快不快の感情に関わる部分をいう。
『チャート式シリーズ 新生物 生物基礎・生物』 数研出版、2013年、354頁。
扁桃体の位置づけ・体系(上位概念等)
大脳辺縁系
扁桃体は大脳辺縁系の一部である。
大脳辺縁系のおもなものとしては、次の2つがある。
- 海馬
- 扁桃体
扁桃体の目的・役割・意義・機能・作用など
扁桃体は、いわば脳の門番で 、生存に対する脅威を見つけ出すために、私たちが目にしているものを常時スキャンしている。扁桃体は敏感に反応を示す。あとで後悔するよりは先に用心するにこしたことはないという主義なのだ。扁桃体は、あなたの生存に対する脅威と思える事態、たとえばサーベルタイガ ーが猛然と迫ってくるのや上司があなたを鼻先であしらっているのなどに気づくと、あなたを 「闘争・逃走」に備えたフリーズモードにして、分別ある思考を損なう。
チャディー・メン・タン 『サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』 英治出版、2016年。
扁桃体の特色・特徴
ストレス
海馬や扁桃体はストレスと深く関わっている。
たとえば、うつ病の患者の脳では海馬の働きがかなり落ちてて、扁桃体の働きが高まりすぎていることが知られている。
しかし、研究で、マインドフルネスによって脳の構造の変化、すなわち、海馬の容量が増え(つまり、海馬の働きがよくなり)、扁桃体が容量が減る(つまり、働き過ぎていた扁桃体が活動を落とした)という逆の変化が起こることが確認された。
NHK Eテレ サイエンスZERO・選「新・瞑(めい)想法 “マインドフルネス”で脳を改善!」 2016年9月4日放送
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