脳―脳幹―間脳―視床下部
視床下部とは
視床下部の定義・意味・意義
視床下部は、生存脳とも呼ばれ、次のようなはたらきをする脳の部分をいいます。
1.自律神経系と内分泌系の中枢
視床下部は、自律神経系(交感神経と副交感神経)と内分泌系の中枢です。
情報の伝達
視床下部は、自律神経系(交感神経と副交感神経)と内分泌系を総合的に調節しています。
たとえば、視床下部は、大脳辺縁系から不快情動を伝えられたときは、自律神経の一つである交感神経を興奮させて心拍や呼吸を促進したり、血圧を上昇したりします。
こうして「不快」な事態に備えるわけです。
恒常性の維持
視床下部は、外部環境とフィードバックして、自律神経系と内分泌系の協調作用を通じて恒常性(体温調節など)を維持しています。
2.本能の中枢
3.感情・情動の中枢
視床下部は、怒りや不安などの感情・情動の中枢ともみなされています。
視床下部の趣旨・目的・役割・機能
本能により、個と種の保存が図られます。
ただし、本能だけでは、外界の刺激に対して決まりきった行動しかできません。
これに、大脳辺縁系による情動反応がつけ加わることで、状況に応じたより適切な行動が可能となってきます。
視床下部の位置づけ・体系(位置・場所など)
- 視床
- 視床下部
- 視床上部
- 視床後部
視床下部は、間脳の下半分です。
また、視床下部には、脳下垂体が付着しています。
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