自律神経系―分類―副交感神経
副交感神経とは
副交感神経の定義・意味など
副交感神経(ふくこうかんしんけい)とは、生命活動を活発にする交感神経の反応をやわらげ、休息させる自律神経をいう。
参考:『理解しやすい生物Ⅰ・Ⅱ 【改訂版】』 文英堂、2008年、237頁。
副交感神経の位置づけ・体系(上位概念等)
自律神経
なお、多くの器官では、交感神経と副交感神経の両方が分布して、お互いに正反対のはたらきをしている(拮抗作用)。
- 交感神経 → アクセル
- 副交感神経 → ブレーキ
副交感神経の目的・役割・意義・機能・作用など
リラクゼーション反応
副交感神経は、リラクゼーション反応(リラクセーション反応)を制御する。
リラクゼーション反応は、交感神経が制御する「闘争か逃走か反応」(戦うか逃げるか反応)と正反対の反応である。
リラックスさせることで、「闘争か逃走か反応」による不安感を相殺してくれる。
具体的には、副交感神経は興奮すると、その末端から神経伝達物質であるアセチルコリンを分泌する。
アセチルコリンは、それが分泌された各器官で、たとえば、次のような作用を及ぼす。
副交感神経の周期・変動
年間
副交感神経の働きは年間を通じて、変動する。
春から夏にかけては副交感神経の働きが強くなる。
そして、夏の終わりから秋にかけて、副交感神経の働きが弱まってくる。
副交感神経の働きが低下した場合の症状・徴候・症候
副交感神経の働きが低下すると、たとえば、身体に次のような症状が出る。
副交感神経のコントロール
副交感神経優位
体温低下
夜の体温の低下にあわせて活動神経である交感神経からリラックス神経である副交感神経に切り替わる。
参考:冷えと眠りの深い関係|養命酒製造株式会社 http://www.yomeishu.co.jp/sp/hie_nemuri/
呼吸
ヨガ・坐禅・マインドフルネスなどの呼吸により副交感神経の働きを高めることができる。
朝のコップ1杯の水
朝、コップ1杯の水を飲むことによって、大腸が刺激され、副交感神経を活性化することができる。
交感神経優位
体温上昇
樺沢紫苑 『脳内物質仕事術』 株式会社マガジンハウス、2010年、211項。
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