循環器―指標―心拍数
心拍数とは 【heart rate 省略表記:HR】
心拍数の定義・意味など
心拍数(しんぱくすう)とは、1分間の心拍の数(心臓が拍動する回数)をいう。
心拍数と関係する概念
類似概念・類義語
脈拍数
心拍数は脈拍数とは定義が異なるが、通常は等しい。
ただし、期外収縮(脈が飛ぶ不整脈)などの場合、心拍数より脈拍数のほうが少なくなる。
心拍数の位置づけ・体系(上位概念等)
バイタルサイン
心拍数はバイタルサインのひとつである。
なお、一般的には、次の4つがバイタルサインとされている。
心拍数の目的・役割・意義・機能・作用など
寿命
東邦ガス診療所の林博史所長によれば、ヒトの一生の心拍数は23億回であり、これを脈拍数で割ることで、寿命(分)がわかるという。
この説によれば、心拍数が多いと劣化が進み寿命が短くなるということになる。
指標
脂肪の効率的な燃焼
脂肪を効率的に燃焼するには、それに適した運動強度があり、心拍数はその指標となる。
すなわち、最大心拍数から安静時心拍数を引いて0.6~0.8をかけ、そこに安静時の心拍数を足した数字が、もっとも脂肪燃焼効率が高い心拍数とされている。
脂肪燃焼効率が高い心拍数 = (最大心拍数 ー 安静時心拍数)✕ 0.6~0.8 + 安静時心拍数
つまり、運動強度が強い=心拍数を上げると心肺機能や持久力の向上にはよいが、脂肪燃焼の効率は低下するということである。
脂肪を効率的に燃焼させるカギは「心拍数」 - 日経トレンディネット http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140501/1057044/?P=2&rt=nocnt
また、活動量計等で有名なメーカーである Fitbit のサイトでは、最大心拍数の 50 ~ 69%が軽め~中程度の運動レベルで、脂肪から消費されるカロリーの割合が高めになる脂肪燃焼ゾーンと呼ばれている、との説明がある。
心拍数についてのよくある質問(FAQ) http://help.fitbit.com/articles/ja/Help_article/心拍数についてのよくある質問-FAQ
カテコラミン分泌の指標
心拍数はカテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン)の分泌量の指標となる。
低血糖症の指標
低血糖の状態になると、血糖値を上げるためにアドレナリンが大量に分泌されるので、心拍数が増加する。
心拍数の基準値・標準値・正常値・適正値(平均・目安)
正常な心拍数(脈拍数)は文献的には50~99とされている。
ただし、成人では60~80となり、普通70くらいとするものなどもある。
参考:平凡社『世界大百科事典』
また、安静時心拍数は年齢によっても異なる。
基準値より高い場合
頻脈
基準値より低い場合
徐脈
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