脂質―分類―②中性脂肪
中性脂肪とは
中性脂肪の定義・意味・意義
中性脂肪とは、脂肪酸にグリセロールという物質が結合したものをいいます。
一般的に脂肪と呼ばれているものは、中性脂肪のことです。
中性脂肪の位置づけ・体系(上位概念)
脂質
中性脂肪は脂質の一種です。
なお、脂質には、中性脂肪のほか、次のようなものがあります。
中性脂肪の目的・役割・機能・働き・作用
貯蔵エネルギー源
食事からとったエネルギーが使いきれずに余ると、肝臓で中性脂肪に合成されます。
そして、肝臓から脂肪組織(皮下脂肪や内臓脂肪など)に運ばれ、貯蔵用エネルギー源として蓄えられます。
つまり、中性脂肪は、すぐに使えるエネルギー源である脂肪酸を体内に貯蔵するための形態ということです。
体温保持
中性脂肪は、熱伝導性が低いので、体温保持に役立ちます。
臓器保護
中性脂肪は、弾力性があるので、クッションとして臓器を保護するはたらきがあります。
中性脂肪の悪影響・弊害
脂質異常症
中性脂肪が多すぎると、高中性脂肪血症として、脂質異常症と診断されます。
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の増加
中性脂肪の増加は、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増やします。
動脈硬化の促進
中性脂肪の増加は、動脈硬化を促進させます。
なお、脂質異常症(高脂血)は高血圧・高血糖と並び、動脈硬化の三大危険因子です。
中性脂肪の検査
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