脂質―分類―①脂肪酸
脂肪酸とは
脂肪酸の定義・意味など
脂肪酸(しぼうさん)とは、脂質の一種で、他の脂質の主な構成成分になるものをいう。
脂肪酸の位置づけ・体系(上位概念等)
脂質
脂肪酸は脂質のひとつである。
なお、脂質には、脂肪酸も含めて、次のようなものがある。
脂肪酸の分類・種類
脂肪酸は、次の種類に分類される。
つまり、脂肪酸は動物性の油脂に多い飽和脂肪酸と魚油や植物油に多い不飽和脂肪酸とに大別されるが、脂肪酸には、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸であるオメガ9脂肪酸とオメガ6脂肪酸、そして、多価不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸の4つの種類があることになる。
このうち、飽和脂肪酸とオメガ9脂肪酸は体内で合成することができるので、必ずしも摂取の必要はない。
しかし、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は体内で合成できないので、必ず摂取する必要がある(必須脂肪酸)。
なお、健康のためには、従来は、動物性の飽和脂肪酸は避け、不飽和脂肪酸にするのが良いと言われていた。
しかし、最近では植物性が良くて動物性が悪いというこれまでの油脂に対するイメージは間違っていたとされる。
植物性でも摂りすぎは良くない油脂(オメガ6脂肪酸のリノール酸)もあれば、動物性でも是非摂りたい油脂(魚油に多く含まれるEPA・DHA)もある。
江部 康二 『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編』 東洋経済新報社、2014年、151項。
つまり、単に植物性だからヘルシーそう、動物性だから身体に悪そうという漠然とした括りではなく、最近では脂肪酸によって油脂を分類するのが一般的になっている。
参考:『Dr.クロワッサン 「油」で健康になる!』 マガジンハウス、2014年、8頁。
脂肪酸の種類によってそれを含む油脂の性質や栄養的な価値が大きく異なるからである。
脂肪酸の目的・役割・意義・機能・作用など
脂肪酸は、すぐに使えるエネルギー源となるとともに、からだをつくる材料ともなる。
エネルギー源
脂肪酸は、すぐに使えるエネルギー源である。
ただし、食事からとったエネルギーが使いきれずにあまると、肝臓で中性脂肪に合成される。
そして、必要に応じて、また脂肪酸に分解されてエネルギーとなる。
からだをつくる材料
脂肪酸は、細胞膜やホルモンなどからだをつくる材料となる。
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