［身体］健康と美容

脂質―分類―①脂肪酸―不飽和脂肪酸―分類―必須脂肪酸―オメガ6脂肪酸―リノール酸

リノール酸とは

リノール酸の定義・意味など

リノール酸（リノールさん）とは、植物性の代表的なオメガ6脂肪酸をいう。

リノール酸の目的・役割・意義・機能・作用など

必須脂肪酸

リノール酸はオメガ6脂肪酸の代表例として必須脂肪酸であり、その積極的な摂取が勧められてきた。

また、植物油が身体に良く動物性のものは悪いというイメージもあった。

しかし、最近の食生活では過剰になっていて、リノール酸の摂りすぎによる弊害が心配されている。

参考：江部 康二 『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編』 東洋経済新報社、2014年、150項。

健康増進

生活習慣病の予防・対策

LDLコレステロールの低下

リノール酸は血液中のLDLコレステロールを低下させる働きがある。

冠動脈疾患に関して、血中脂質を比較した欧米での介入研究では、炭水化物の代わりに多価不飽和脂肪酸（主に n-6系脂肪酸）を摂取すると、炭水化物の代わりに他の脂肪酸を摂取した場合に比べ、最も LDLコレステロールが低下する。飽和脂肪酸の代わりに n-6系脂肪酸を摂取してもLDLコレステロールは低下する。

「日本人の食事摂取基準」（2015年版）

したがって、リノール酸は血中脂質が過剰に増えた状態である脂質異常症や動脈硬化の予防や改善が期待される。

中性脂肪の低下

リノール酸は血液中の中性脂肪を低下させるはたらきがある。

リノール酸 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/リノール酸

高血圧の予防機能

リノール酸は血圧を下げるはたらきがあるとの説がある。

副腎皮質ホルモンの分泌促進

リノール酸はストレスに抵抗する副腎皮質ホルモンの分泌を促進する効果があるとの説がある。

『［復刻版］長生きのコツ 元気で健康な毎日を送るためのアイデア集』　学研教育出版、2012年、34頁。

リノール酸の位置づけ・体系（上位概念等）

脂肪酸

リノール酸はオメガ6脂肪酸として脂肪酸の一種である。