アルコール―摂取―1日の適量―1単位
1単位とは
1単位の定義・意味・意義
1単位とは、GENACIS(GENder Alcohol and Culture: an International Study) が定義した、1日あたりに摂取するアルコール量の基準単位をいう。
GENACIS の定義では、1単位を純アルコール12gが含まれるアルコール飲料の量としている。
ただし、日本の「公益社団法人アルコール健康医学協会」では、1単位を純アルコール20gが含まれるアルコール飲料の量とし、これを1日のアルコール摂取量の基準としている。
飲酒の基礎知識 -公益社団法人アルコール健康医学協会- http://www.arukenkyo.or.jp/health/base/
また、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」でも、1日のアルコール摂取量の基準を約20gとしている。
健康日本21 http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/kakuron/5_alcohol/genjyou.html#p0
1単位の趣旨・目的・役割・機能
死亡率の低下
厚生労働省の「健康日本21」のホームページによれば、日本人の男性や欧米人を対象とした研究を集積して検討した結果では、男性については1日あたり純アルコール10~19gで、女性では1日あたり9gまででもっとも死亡率が低く、1日あたりアルコール量が増加するに従い死亡率が上昇することが示されている、という。
そのため、通常の日本人における、1日のアルコール摂取量の基準を約20g程度としている。
健康日本21 http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/kakuron/5_alcohol/genjyou.html
心血管疾患の予防
『WHO心血管疾患予防ガイドライン』は、心血管疾患の予防のために、1日あたり3単位を超えるアルコール飲料を摂取する者はアルコール摂取量を低減すべきとしている。
1単位に関する算定・算出・計算方法
計算式・公式
純アルコール量 = アルコール飲料の量 ✕ アルコール度数(%) ✕ 0.8(アルコールの比重)
1単位の具体例
- 日本酒(アルコール度数15%)…1合(180ml)で純アルコール量は約22g
- ビール(アルコール度数5%)…500ml(500ml缶または中びん1本)で純アルコール量は20g
- ワイン(アルコール度数14%)…180mlで約20g
- 焼酎(アルコール度数20%)…125mlで20g
- 焼酎(アルコール度数25%)…100mlで20g
- ウイスキー(アルコール度数43%)…60ml(ダブル)で約20g
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