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外因性危険因子
呼吸器に関する日本最大の学術団体である日本呼吸器学会の『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第2版』によると、COPDの原因(ガイドラインでは「危険因子」。以下、「危険因子」と表記)として、喫煙等の外因性危険因子と患者側の内因性危険因子に大別されています。
このうち外因性危険因子については、その危険性により、さらに次の3つのグループに分類されています。
1.最重要因子
喫煙
COPDの外因性危険因子のうち最重要因子は喫煙とされています。
ただし、「喫煙」とのみあり、タバコの具体的な成分までは特定されていません。
ニコチン
タバコに含まれる「ニコチン、タール、一酸化炭素といった有害物質」がCOPDの原因であるという表現がよくされています。
しかし、タバコに含まれる「有害物質」がCOPDの原因になっていることはおそらく間違いないであろうといえるにせよ、「ニコチン」がCOPDの原因の筆頭にあげられていることについては異論がありえます。
たとえば、医療法人社団裕和会の理事長であり、長尾クリニックの院長である長尾和宏氏のサイトには次のような記述があります。
昨日は、デイスカバリーCOPDフォーラムの総合司会を務めた。
…
やはり禁煙治療がベースにある。
…
以下、室先生の講演より。
私の勝手なメモ。
…
ニコチンがCOPDを起こすものではない。
数百種類の化学物質がCOPD起こす
ニコチンだけ減らしても意味が無い。
…
引用元:デイスカバリーCOPDフォーラムの司会|Dr.和の町医者日記 http://www.nagaoclinic.or.jp/doctorblog/nagao/2012/09/post-2678.html
2.重要因子
- 大気汚染
- 受動喫煙
- 職業上の粉塵や化学物質(蒸気・刺激性物質・煙)
3.可能性の指摘されている因子
- 呼吸器感染
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