神経系―分類―中枢神経系―報酬系
報酬系とは
報酬系の定義・意義・意義
報酬系とは、脳において、その個体に快の感覚を与える神経系をいいます。
哺乳類の場合、報酬系はドーパミン神経系(A10神経系)である、と言われています。
『報酬系 - Wikipedia』より一部抜粋
…ネズミの脳に電極を刺しておく。それで、ネズミがレバーを押すと自分で自分の脳を電気刺激できるような装置をつくる。
ネズミを観察しているとわかるんだけど、絶対にレバーを押したがらないところと、レバーを押すのを好む場所とが出てくる。たぶんだけど、刺激されると気持ち悪いとか気持ちいいとか、そういうのがネズミにもあるんだね。
で、あるとき、ものすごい場所が見つかったんだ。そこに刺さった電極に電流が流れ刺激が加わると、ネズミはもう死ぬまでレバーを押し続ける。きっとね、すごく気持ちいいんだよ。快感なんだ。…
それを知ったネズミは、自分でレバーを押して電流を流せるわけだから、自分の快感をコントロールできる。そうすると、もう水も飲まない、餌も食べない、ずっとレバーを押し続ける。…それで、その場所を<報酬系>と呼ぶようになった。
池谷裕二 『進化しすぎた脳』 講談社〈講談社ブルーバックス〉、2007年、65頁。
報酬系の目的・役割・機能
個体は、生き延びて遺伝子を子孫に伝えるために必要な行動をとらなければなりません。
そこで、「必要な行動」をとったときに、「報酬」として快感を与えることで、その行動をとることを、いわば個体に「強制」するための脳内装置が報酬系といえます。
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