神経系―分類―中枢神経系―ドーパミン神経系
ドーパミン神経系とは
ドーパミン神経系の定義・意義・意義
ドーパミン神経系とは、ドーパミンを伝達物質として、これを分泌する中枢神経系をいいます。
つまり、脳内にあるドーパミンを分泌するための経路ということです。
ドーパミン神経系の分類・種類
脳内には、A8~A15までの複数のドーパミン神経系があります。
なかでも、中脳にあるA10と呼ばれるドーパミン神経系は、哺乳類の報酬系であると考えられています。
A10神経系
苫米地英人氏は、A10について、その著作で次のように述べています。
脳内には複数のドーパミン経路があり、その中でもA10と呼ばれる有名な神経束にはドーパミン受容体がありません。通常は、ドーパミンが分泌され過ぎると、「これ以上の分泌は不要です」という分泌を抑制しようとする信号が脳内に流れるのですが、A10にはそれがありません。つまり、無制限にドーパミンが分泌されるのです。
苫米地英人 『幻想と覚醒』 三才ブックス、2010年、179頁。
ドーパミン神経系の趣旨・目的・役割・機能
報酬系
ドーパミン神経系と関係・関連・連携する物質
GABA
A10神経系のはたらきはGABA(ギャバ)という物質により抑制されます。
エンドルフィン
麻薬や脳内麻薬とも呼ばれるエンドルフィン(正確にはβエンドルフィン)は、GABAによるA10神経系の抑制を抑制します。
つまり、GABAによるA10神経系への抑制が効かなくなる、ということで、これによりドーパミンが無制限に分泌され、強烈な快感(多幸感)を感じます。
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