脂質異常の検査―血液検査―HDLコレステロール値
HDLコレステロール値とは
HDLコレステロール値の定義・意味・意義
HDLコレステロールは、コレステロールの一種で、使い切れずに血管に付着して動脈硬化の原因となる、全身の余分なLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を回収し、肝臓に運び戻す働きをする。
コレステロールを掃除して、動脈硬化を防いでくれるため、善玉コレステロールとも呼ばれている。
HDLコレステロール値とは、血中に含まれる、このHDLコレステロールの量をいう。
HDLコレステロール値の趣旨・目的・役割・機能
脂質異常症
HDLコレステロール値は、脂質代謝の状態(脂質異常症)を調べるための検査項目である。
長寿
HDLコレステロール値が高い人は長寿の傾向があるといわれている。
認知症
赤血球数・HDLコレステロール値・アルブミン値が低いと、認知機能の低下が2~3倍起きやすいという、東京都健康長寿医療センター研究所の調査結果(2014年7月)がある。
つまり、これは低栄養状態が認知症のリスクを高めることを示している。
検査数値の結果の見方・読み方・解釈の仕方
HDLコレステロール値の基準値・標準値・適正値(平均・目安)
40mg/dl以上
基準値より低い場合
脂質異常症―低HDLコレステロール血症
低HDLコレステロール血症として、脂質異常症と診断される。
HDLコレステロール値が低いということは、全身の余分なコレステロールが肝臓に戻されないことを意味するので、血管にコレステロールが付着しやすいことになる。
なお、このように脂質が足らない場合でも問題があることが、2007年に高脂血症から脂質異常症へと名称が変更されるおもな理由となった。
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