スパイロ検査―検査項目―1秒率(FEV1.0%)
1秒率とは
1秒率の定義・意味など
1秒率(いちびょうりつ)とは、1秒量の努力性肺活量に占める割合をいう。
FEV1.0%と表記される。
1秒率の目的・役割・意義・機能・作用など
閉塞性換気障害の指標
1秒率は、肺の換気機能のうち、閉塞性換気障害の有無の重要な指標となる。
特に、閉塞性換気障害の原因となるCOPDを診断するための重要な検査項目である。
1秒率の位置づけ・体系(上位概念等)
スパイロ検査
健康診断や人間ドックなどで一般に行われる肺機能検査・呼吸機能検査をスパイロ検査(スパイロメトリー)という。
1秒率はスパイロ検査から得られる重要な情報のひとつである。
なお、スパイロ検査から得られる検査項目には多くのものがあるが、特に重要なものとしては、1秒率も含めて、次のようなものがある。
検査数値結果の見方・読み方・解釈の仕方
1秒率の基準値・標準値・正常値・適正値(平均・目安)
70%
日本呼吸器学会のCOPDのガイドラインでは、1秒率が70%未満であれば、閉塞性換気障害と診断される。
『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第3版』
ただし、スパイロ検査の際に息が漏れていると、この値は低くなり、正確な数値は出ない。
また、%肺活量(%VC)も基準値未満の場合は、全般的な換気障害として混合性換気障害(閉塞性換気障害と拘束性換気障害の混合)と診断される。
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