斜位と斜視―斜位―分類―上下斜位
上下斜位とは
上下斜位の定義・意味・意義
上下斜位とは、リラックスしているときに視線が垂直方向にズレている状態をいいます。
ただし、両目でものを見るときは自分で修正して正常な視線を保つことができます。
専門的には、眼位に異常はある(上または下に向いている)が、両眼視には異常がない状態などと定義します。
近視・遠視・乱視などの有無にかかわらず、多くの人は視線にズレがあります。
人間ですから、逆にまったくズレがないというのは奇跡ともいえます。
なかでも視線が水平方向、特に外側にズレる外斜位の人は多くいます。
しかし、垂直方向にズレる上下斜位はレアなケースといわれています。
外斜位の自覚症状・病状・病症・トラブル
ただし、外斜位の人の場合は、内側への視線の修正(つまり、寄り目)は比較的容易であるため、それで実際に困るということはあまりありません。
しかし、上下斜位の人の場合は、上下方向の視線の修正は困難なため、眼精疲労やものが二重に見える複視になりやすくなります。
したがって、自覚症状が強くなってきた場合は、プリズム眼鏡による矯正の必要性などがでてきます。
上下斜位の原因・理由・要因
上下斜位も含め、斜位の発生原因ははっきりとはわかっていません。
ただし、後天的な上下斜位の場合は、次の2つがその大きな原因となっている可能性があります。
- 化学物質
- 噛み合わせ
1.化学物質
何らかの化学物質が上下斜位の原因となっている可能性があります。
しかも、その化学物質を摂取しなくなったとしても、脳・身体がズレ・歪み・バランスの崩れを覚えている可能性もあります。
たとえば、中国製のリキッド(ニコチン入り。その他の有害化学物質が含まれているかどうかは不明)を用いた電子タバコを吸い始めた頃から目の異和感・異変が現れ始めて症状が悪化し、一時は頻繁に複視まで生じていましたが、電子タバコをやめたとたんに(その2~3時間後に)複視が発生しなくなった(ただし、上下斜位自体は残ったまま)という実際のケースもあります。
ただし、この上下斜位が先天的なものか後天的なものかは不明です。
2.噛み合わせ
片方の歯ばかりで噛んでいると、眼位が上下にズレてくるという人もいます。
具体的には、右ばかりで噛む人は右の視線が下がり、左ばかりで噛む人は左の視線が下がることになります。
したがって、こうした癖・習慣を意識的に変えることで、上下斜位の程度を軽減できる可能性があるかもしれません。
上下斜位の位置づけ・体系
斜位は視線が向いている方向により次のような種類に分類されます。
外斜位と関係・関連する症状
斜視
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