斜位と斜視―斜位―予防・防止と治療
斜位の予防・防止と治療
予防・防止・軽減
トレーニング―眼の筋肉を鍛える
融像・寄り目
トレーニングをする目的は斜視に移行することを防止するためです。
日常的に、融像をする=両目の視線を合わせる・集中して、ものを立体的に1つの像として見るだけでもトレーニングになります。
また、意識的に寄り目をすることもトレーニングになります。
ただし、通常は高齢になるまで斜視に移行することはないといわれています。
咀嚼習慣の改善
斜位の発生原因ははっきりとはわかっていません。
ただし、上下斜位については、片方の歯ばかりで噛んでいると、眼位も上下にズレてくるという人もいます。
具体的には、右ばかりで噛む人は右の視線が下がり、左ばかりで噛む人は左の視線が下がることになります。
したがって、こうした癖・習慣を意識的に変えることで、上下斜位の程度を軽減できる可能性があるかもしれません。
治療
原則―自覚症状がなければ治療不要
ただし、多くの人は、近視・遠視・乱視などの有無にかかわらず、多少の外斜位があります。
しかし、斜視とは異なり、外斜位には自覚症状(眼精疲労・ものが二重に見える)があまりありません。
外斜位であっても、多くは、両目でものを見るときは両目ともまっすぐ前を向いて、普通にものを立体的に1つに見ることができるからです。
したがって、自覚症状がなければ、治療の対象とはなりません。
治療等をする場合
目薬
眼科医で処方してもらうことができます。
なお、眼科医によっては、サンコバにピロカルピン(医薬品名:塩酸ピロカルピン)を調合してくれるところもあります。
メガネ(通常の眼鏡)による矯正
メガネ店(眼鏡店)で斜位の検査・測定をしたうえで適切な度数のメガネを作り、目の負担をできる限り軽減します。
ただし、斜位の検査までしているメガネ店はあまりないようです。
しかし、本当に適切な度数のメガネを作るには、斜位の検査まで必要です。
プリズム眼鏡による矯正
斜位の程度が常に強い場合や上下斜位の場合は、斜位をプリズムで矯正します。
ただし、プリズム眼鏡はその矯正の程度が強すぎると、とてもかけられたものではありません。
斜位の経験豊富な認定眼鏡士に適切な度数を調整してもらいましょう。
鍼
したがって、斜位に対する治療効果も期待できます。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 10 ページ]
- 斜位と斜視―斜位
- 斜位と斜視―斜位―症状
- 斜位と斜視―斜位―症状―複視
- 斜位と斜視―斜位―分類―外斜位
- 斜位と斜視―斜位―分類―上下斜位
- 斜位と斜視―斜位―予防・防止と治療
- 斜位と斜視―斜視
- 斜位と斜視―斜視―分類―間歇性斜視(間欠性斜視)
- 斜位と斜視―治療―プリズム眼鏡
- 斜位と斜視―治療―手術
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ