向精神薬―精神安定剤―抗不安薬―ベンゾジアゼピン系
ベンゾジアゼピンとは
ベンゾジアゼピンの定義・意味・意義
ベンゾジアゼピンとは、不安や興奮などを抑制する働きを持つ物質です。
また、不安や興奮を抑制することで睡眠導入の働きもします。
抗不安薬(マイナートランキライザー)のひとつとして使用されています。
ベンゾジアゼピンの薬効
効果・効能・効力・作用
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬には、一般に、抗不安作用(不安・緊張を抑える)、鎮静作用(興奮を抑える)のほか、睡眠作用があります。
また、筋弛緩作用、健忘作用もあります。
- 抗不安作用
- 鎮静作用
- 睡眠作用
- 筋弛緩作用
- 健忘作用
睡眠作用
次のページを参照してください。
副作用
耐性・依存症・離脱症状
ベンゾジアゼピンの長期的影響
術後認知機能障害(POCD)
術後認知機能障害とは、手術後に起こる認知機能障害をいいます。
高齢者(特に70歳以上)の場合、ベンゾジアゼピン系薬剤を使用していると、術後認知機能障害の発生率が高い、という研究報告があります。
ベンゾジアゼピンの作用機序
GABA受容体の作用促進
ベンゾジアゼピンは、脳内に多く存在する抑制性の神経伝達物質であるGABA受容体の作用を促進させることで、不安や興奮などを抑制します。
ベンゾジアゼピン系の特色・特徴・特性
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬は、耐性(身体が薬剤に慣れて効果が出にくくなる)や依存性が生じにくいという特徴があります。
そのため、日本ではよく使用されています。
ベンゾジアゼピンの分類・種類
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、その作用時間により、次のように分類されます。
短時間型
中時間型
長時間型
- メイラックス
ベンゾジアゼピンの位置づけ・体系
抗不安薬は、次の2つの種類に大別されます。
- ベンゾジアゼピン系
- チエノジアゼピン系
ベンゾジアゼピン系とチエノジアゼピン系との違い
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