皮膚ー構成―表皮
表皮とは
表皮の意味・定義など
表皮とは、皮膚・肌の構成要素の一つとして、皮膚・肌のもっとも外側(表面)にある、厚さ約0.2mmほどの層をいいます。
表皮の構造(構成要素)
表皮は表皮細胞から構成されていますが、表皮細胞には死んだ表皮細胞と生きた表皮細胞とがあります。
このうち、死んだ表皮細胞(これを角質細胞といいます)からなる層は、表皮の一番外側にあり、これを角質層といいます。
そして、その下に、生きた表皮細胞の層である顆粒層、有棘層、基底層の3つの層があります。
つまり、表皮は、次の4つの層で構成されていることになります。
表皮の働き・機能・役割
バリア機能
表皮の構成要素の一つである角質層が、外界の紫外線や細菌、ウィルスなどといったすべてのものから体を守ったりしてくれています。
ターンオーバー機能
表皮のターンオーバー機能によって、表皮細胞は常に新しい細胞に入れ替わっていることになります。
ターンオーバーについては、次のページを参照してください。
そのため、表皮にできた傷であれば、ターンオーバーにより傷跡は残りません。
また、表皮の基底層は、メラニン色素をつくり出して黒いカーテンを作り、太陽の紫外線が真皮にまで達しないように保護しますが、紫外線でメラニン色素ができても、表皮にとどまる限り、ターンオーバーとともに排泄され、色は元に戻ります。
表皮を超えて真皮まで傷がついてしまうと、真皮はターンオーバーしていませんので、傷跡が残ってしまいます。
また、加齢などにより、基底層の機能が弱まったため、メラニン色素が真皮まで及んでしまうと、ずっと残り、これがシミとなります。
表皮の位置づけ
表皮は、皮膚の構成要素の一つです。
皮膚は、体の外側から順番にいうと、表皮、真皮、皮下組織(皮下脂肪)、および各種の付属器官で構成されています。
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