ドライアイ―分類
ドライアイは、涙を構成する油層・水分層・ムチン層の3つの層のいずれに異常があるかにより、次のような種類に分類することができる。
1.涙の量的異常…水分層の異常
涙液減少型ドライアイ
このタイプのドライアイの治療方法の基本は人工涙液やヒアルロン酸ナトリウム(ヒアレインなど)の点眼である。
2.涙の質的異常…油層・ムチン層の異常
涙が十分に出ていても、涙の質がよくないと目が乾くことがある。
2-1 蒸発亢進型ドライアイ
2-1-1 マイボーム腺機能不全を原因とするドライアイ…油層の異常
マイボーム腺機能不全を原因とするドライアイについては、次のページを参照。
このタイプのドライアイについては、人工涙液を点眼しても水分のみを補給するものなので、症状は改善されない。
なお、ドライアイの研究等で有名な慶応大医学部の坪田一男教授によれば、既存の人工涙液にひまし油を添加すると有効という。
2-1-2 生活環境の変化を原因とするドライアイ
パソコン等によるまばたきの回数の減少
パソコンの画面などに集中すると、まばたきの回数が減少する。
エアコンによる乾燥
部屋の空気が乾燥すると、涙が蒸発しやすくなる。
そのため、エアコンで室内の空気が乾燥することも、ドライアイの一因とされている。
コンタクトレンズの使用
コンタクトレンズの使用も、ドライアイの一因とされている。
2-2 BUT短縮型ドライアイ…ムチン層の異常
BUT短縮型ドライアイとは、涙に含まれるムチンに異常があるために目が乾くタイプのドライアイである。
このタイプのドライアイにはジクアスやムコスタの点眼が非常に効果的である場合がある。
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