ドライアイ―治療―対症療法―目薬―一般―②潤いを保ち傷を治す―ヒアルロン酸ナトリウム点眼液―ヒアレイン
ヒアレインとは
ヒアレインの定義・意味・意義
ヒアレインとは、ヒアルロン酸ナトリウム点眼液の一種で、涙を構成する油層・水分層・ムチン層の3つの層のうち、水分層・油層に異常があるために目が乾くタイプのドライアイ=涙液減少型ドライアイや蒸発亢進型ドライアイを治療するための目薬をいいます。
ヒアレインの趣旨・目的・役割・機能
ヒアレインなどのヒアルロン酸ナトリウム点眼液はドライアイの標準的治療薬として次のような効果があります。
ドライアイの治療は、人工涙液で涙を補給したうえ、ヒアルロン酸ナトリウム点眼液でフタをして水分の蒸発を防ぐことが基本です。
これは、いわば基礎化粧品での化粧水と乳液の関係のようなものといえます。
ただし、今では、人工涙液はあまり効果がなくて、人工涙液(化粧水)+ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(乳液)の組み合わせは古く、ヒアルロン酸ナトリウム点眼液1本で十分、と言う眼科医もいます。
また、ドライアイの新薬として、一人二役の働きをするジクアスやムコスタも発売されています。
ヒアレインの位置づけ・体系
ヒアルロン酸ナトリウム点眼液
ヒアレインはヒアルロン酸ナトリウム点眼液の医療用販売名で、その先発医薬品です。
ヒアレインの後発医薬品(ジェネリック医薬品)として多くのものが製造・販売されています。
たとえば、次のようなものがあります。
- ヒアロンサン
- ティアバランス
- アイケア
- ヒアールなど
これらのジェネリック医薬品は先発医薬品であるヒアレインと主成分(=ヒアルロン酸ナトリウム)は異なりませんが、薬価が安くなります。
安いものではヒアレインの半分以下のものもあります。
ただし、主成分以外の成分は異なりますので、相性の問題が起こる可能性があります。
ヒアレインの分類・種類
ヒアレインは含まれるヒアルロン酸ナトリウムの濃度により次の2つの種類があります。
- ヒアレイン点眼液0.1%
- ヒアレイン点眼液0.3%
従来からあるのはヒアレイン点眼液0.1%で、あとから濃度が3倍のヒアレイン点眼液0.3%が発売されました。
濃度(粘性)が高いヒアレイン点眼液0.3%のほうが保水・保湿効果が高い、という実験結果があります。
実際、ヒアレイン点眼液0.1%で効果がない場合、0.3%にすると、かなり効果を実感できることがあります。
ただし、軽症のドライアイの人にはかえって逆効果になる場合などもあるようです。
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