肝臓の検査―GPT(ALT)
GPTとは
GPTの定義・意味・意義
GPTとは、肝細胞に多く含まれる酵素のひとつです。
GPTの別名・別称・通称など
ALT
GPTはALTと呼ばれることが多くなってきました。
GPTの検査の趣旨・目的・役割・機能
肝機能の指標
GPTは肝臓に障害が起こると、肝細胞内から血液中に漏れ出て、値が高くなります。
そのため、GPTは肝機能の状態(肝細胞の破壊の程度)を調べるための一般的な検査項目となっています。
つまり、肝機能の一般的な指標といえます。
GPTの位置づけ・体系
健康診断で、肝機能の状態を調べるための一般的な血液検査の項目には、GPTも含めて次のようなものがあります。
検査数値結果の見方・読み方・解釈の仕方
基準値
4~30IU/L
GPTは、従来は40までが基準値とされてきました。
しかし、31以上あると、肝臓に異常があるケースが多いことがわかってきました。
基準値より高い場合
健康な人でも、常に古い肝細胞が壊れて新しい肝細胞が生まれているので、ある程度の量のGPTは血液中に存在します。
しかし、肝臓に脂肪がたまったり(脂肪肝)、炎症が起きると(肝炎)、GPTの値が高くなります。
また、肝臓に何らかの障害が起こって、肝細胞が大量に破壊されると、血液中のGPTの値が高くなります。
GPTが31以上ある場合、その多くは脂肪肝ですが、肝炎(慢性肝炎、脂肪肝炎)、肝硬変、肝がんなどの重い病気が潜んでいることがあります。
この場合は、まずは肝炎ウイルス検査を受けてみることをお勧めします。
参考:健診で見つからない!隠れ肝臓病100万人(2009年09月16日放送分) : ためしてガッテン - NHK http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20090916.html
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