［身体］健康と美容

肝臓の検査―肝炎ウイルス検査―Ｃ型肝炎ウイルス検査―ＨＣＶ抗体

ＨＣＶ抗体とは

ＨＣＶ抗体の定義・意味・意義

ＨＣＶ抗体とは、Ｃ型肝炎ウイルスに感染すると免疫（体液性免疫）の仕組みにより体内でつくられる抗体をいいます。

ＨＣＶ抗体の趣旨・目的・役割・機能

Ｃ型肝炎ウイルスの感染の有無

Ｃ型肝炎ウイルスについては、Ｂ型肝炎ウイルスのように直接的に抗原（→ＨＢｓ抗原）の有無を調べる検査がなく、ウイルス自体の検出は困難です。

そこで、血液中の抗体の有無を調べることにより感染の有無を調べます。

そのための検査項目はいくつかありますが、まず最初にする検査がＨＣＶ抗体の有無を調べる検査です。

ＨＣＶ抗体の数値が基準値を超え、ＨＣＶ抗体がある（陽性）と判断される場合は、過去にＣ型肝炎ウイルスに感染したことがあることを示しています。

そして、その数値が高い（抗体の量が多い）場合は、現在もＣ型肝炎ウイルスに感染している可能性が高いことを示しています。

ただし、陽性であってもその数値が低い（抗体の量が少ない）場合は、現在はウイルスが排除されている可能性があることを示しています。

ＨＣＶ抗体の位置づけ・体系

ウイルス性肝炎のなかでもＢ型肝炎とＣ型肝炎は、特に患者数が多く、国内最大の感染症ともいわれています。

そこで、肝炎ウイルス検査としては次の２つがあります。

1. Ｂ型肝炎ウイルス検査
2. Ｃ型肝炎ウイルス検査

このうち、Ｃ型肝炎ウイルスの感染の有無を調べるために、まず行う検査項目がＨＣＶ抗体です。

そして、ＨＣＶ抗体の検査により、過去にＣ型肝炎ウイルスに感染したことがあることがわかった場合には、現在の感染状態を調べるため、さらに次のような詳しい検査を実施します。

• ＨＣＶ-ＲＮＡ
• ＨＣＶコア抗原