呼吸器(呼吸器官・呼吸器系)―指標―最大酸素摂取量
最大酸素摂取量とは
最大酸素摂取量の定義・意味・意義
最大酸素摂取量(さいだいさんそせっしゅりょう)とは、運動中に1分間で体内に取り込める酸素の最大量をいう。
ヒトは有酸素運動をしている場合、酸素を体内に取り込んで(外呼吸)、糖質と脂質を燃焼させて運動するためのエネルギーを作り出す(内呼吸)。
運動強度と酸素摂取量とは比例するが、運動強度を上げていくと酸素摂取量が増加せずに頭打ちとなる部分が出現する。
これが最大酸素摂取量である。
最大酸素摂取量の趣旨・目的・役割・機能
生理的限界
最大酸素摂取量はその人の生理的限界を意味する。
指標
全身持久力
最大酸素摂取量は全身持久力の指標である。
最大酸素摂取量が高いほど、全身持久力が優れていると評価される。
なお、筋肉量の減少が最大酸素摂取量低下へ影響することも十分に考えられる。
健康長寿ネット-最大酸素摂取量 http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000400/hpg000000324.htm
生活習慣病・健康
最大酸素摂取量が高い人ほど、生活習慣病の発症率が低いとされる。
健康長寿ネット-最大酸素摂取量 http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000400/hpg000000324.htm
また、最大酸素摂取量は死亡率とも関連する。
したがって、最大酸素摂取量は健康を表す指標としても重要であると考えられる。
最大酸素摂取量 / VO2max | e-ヘルスネット 情報提供 http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-028.html
運動強度
最大酸素摂取量は運動強度の指標ともされる。
たとえば、日本動脈硬化学会や日本糖尿病学会では、最大酸素摂取量の50%程度の強度の運動を推奨している。
厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準 2013」 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf
有酸素運動と無酸素運動
ダイエット
最大酸素摂取量の基準
厚生労働省の「健康づくりのための運動指針 2006」では、健康づくり(生活習慣病予防)という観点から性・年代別に最大酸素摂取量の基準値を示している。
20歳代 | 30歳代 | 40歳代 | 50歳代 | 60歳代 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 40 | 38 | 37 | 34 | 33 |
女性 | 33 | 32 | 31 | 29 | 28 |
(単位:ml/kg/分)
最大酸素摂取量の測定・計測
最大酸素摂取量の測定方法には、直接法と間接法とがある。
最大酸素摂取量 / VO2max | e-ヘルスネット 情報提供 http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-028.html
直接法
自転車エルゴメーターやトレッドミルなどを用いて最大酸素摂取量を算出する。
間接法
心拍数
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