β-カロテン(ベータカロテン・ベータカロチン)
β-カロテンとは
β-カロテンの定義・意味・意義
β-カロテン(ベータカロテン)とは、体内に入ると必要量だけビタミンAに変換されるビタミンAの前駆体(プロビタミンA)をいう。
なお、変換されなかったものはそのまま血中に残る。
β-カロテンの具体例
緑黄色野菜
β-カロテンは緑黄色野菜に豊富に含まれる。
なお、日本人は、ビタミンAの60~70%を、緑黄色野菜や果物のβ-カロテンでとっているという。
β-カロテンの別名・別称・通称など
ベータカロチン
β-カロテンはベータカロチンともいう。
β-カロテンの位置づけ・体系(上位概念)
カロテノイド
カロテノイドは、カロテンとキサントフィルなどに分類されるが、ベータカロテンはカロテン類に位置づけられる。
β-カロテンの趣旨・目的・役割・機能
β-カロテンは、体内の活性酸素を減らす抗酸化作用があり(つまり、身体のサビを取る)、血中に残ったβ-カロテンは、ガン等を予防する効果がある。
また、ビタミンAとして働く場合、肌荒れなどの美容効果や疲れ目の防止等、皮膚や粘膜の強化による免疫力維持に効果がある。
血中に残ったβ-カロテン
抗酸化作用による生活習慣病・老化・がん(ガン)の予防・防止
β-カロテンは、その抗酸化作用により、有害な活性酸素を除去・消去するので、生活習慣病や動脈硬化の予防、老化防止(アンチエイジング)、がん予防に高い効果がある。
心臓病の患者にβ-カロテンを摂取させる実験をしたところ、心筋梗塞や脳卒中による死亡率が半減するという結果が出た。
こうしたことから、β-カロテンには、その抗酸化作用により、血中のコレステロールが酸化して血管壁に付着する(コレステロールが悪玉コレステロールに変わる)ことを防ぐ効果があるといわれている。
ヒアルロン酸の増加
ヒアルロン酸は、その優れた保水力と粘弾性※から肌に潤い(うるおい)とハリ(弾力)を与える効果などがある。
※ねばりけ(=粘性)と元の形に戻ろうとする性質(=弾性)
そのヒアルロン酸を作るのは、ヒアルロン酸シンセターゼという酵素である。
β-カロテンはこの酵素を増やすのに効果的という。
『世界一受けたい授業』2011年8月13日放送分
ビタミンAとして働く場合
疲れ目・ドライアイの予防・防止等
β-カロテンは、ロドプシンの原料となり、疲れ目の改善や夜間の視力維持に役立つ。
また、角膜を保護するはたらきがあるので、ドライアイの予防によいといわれている。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 9 ページ]
- カロテノイド(カロチノイド)
- β-カロテン(ベータカロテン・ベータカロチン)
- β-カロテン(ベータカロテン・ベータカロチン)―摂取
- リコピン
- ルテインとは
- ルテインの摂取
- アスタキサンチンとは
- アスタキサンチンの摂取
- クロセチンとは
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ