筋肉―種類―骨格筋―上半身―腹―骨盤底筋
骨盤底筋とは 【pubococcygeus muscle】
骨盤底筋の定義・意味・意義
骨盤底筋とは、骨盤の底にある、薄いハンモック状の筋肉群をいいます。
PC筋とも呼ばれています。
骨盤底筋の位置づけ・体系(上位概念)
インナーマッスル
骨盤底筋は、腹部にあるインナーマッスルの一つです。
骨盤底筋の趣旨・目的・役割・機能
骨盤内の膀胱(ぼうこう)、直腸、子宮などの臓器を下から支え、尿道や肛門、膣を締める役割を果たしています。
1.尿失禁・尿失禁の予防・軽減
せき、くしゃみ、大笑いなどで腹圧がかかって、膀胱が押されたとき、骨盤底筋が緩いと尿がもれます。
これを腹圧性尿失禁といいます。
尿失禁(いわゆる、尿漏れ)は、予防したり治療することは可能です。
肛門や膣・会陰を5秒間締めたり緩めたりする体操を、1日100回以上3カ月やると、尿失禁は60%以上治るともいわれています。
2.性機能の向上
骨盤底筋は、性機能の向上と深い関係があります。
骨盤底筋の構造・構成・つくり
骨盤底筋というコトバはよく耳にするようになりましたが、筋肉群の総称ですので、あいまいなイメージをもたれている人も多いかと思います。
骨盤底筋は、大別すると、次の3層で構成されています。
このうち、重要なのは(鍛えることができるのは)、 尿生殖隔膜と骨盤隔膜です。
尿生殖隔膜は骨盤の前面(お腹側)にあり、骨盤隔膜は骨盤の背面(背中側)にあります。
1.尿生殖隔膜―骨盤の前面
尿生殖隔膜は、深会陰横筋が中心になってできていて、男性では尿道が、女性では尿道と膣が貫いています。
尿生殖隔膜の構成
尿生殖隔膜は、深会陰横筋とこれを覆う上下の筋膜などからできています。
(筋肉)
- 深会陰横筋
- 浅会陰横筋
- 球海綿体筋など
(筋膜)
2.骨盤隔膜―骨盤の背面
骨盤隔膜は、肛門挙筋が中心になってできていて、直腸が貫いています。
骨盤角膜の構成
(筋肉)
- 肛門挙筋
- 尾骨筋
- 外肛門括約筋
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