目―構造―主要部―眼球―毛様体
毛様体とは
毛様体の定義・意味・意義など
毛様体とは、眼球の構成要素のひとつです。
眼球外部の3層構造の一つをなす脈絡膜の前方のへりの部分が毛様体です。
毛様体は、眼球内部の水晶体を周辺から囲んでいる筋肉性の器官です。
毛様体の働き(はたらき)・機能・役割・目的
ピント調節(遠近調節)
毛様体には毛様体筋(毛様筋)という筋肉があります。
この毛様体筋が収縮・弛緩することで、チン小体を通じて水晶体の厚さを変えて焦点距離を変え、網膜にはっきりとした像を結ばせます。
毛様体はこうして対象の遠近に応じて焦点を調節しているわけです。
ちなみに、目の構造はカメラのようになっている※ので、目の構成要素をカメラにたとえるなら、水晶体がレンズ、毛様体が「ピント」、虹彩が「絞り」、網膜は「フィルム」、そして視神経は「現像」といった役割をそれぞれ果たしていることになります。
近くを見る場合
毛様体筋が収縮する→チン小体がゆるむ→水晶体が厚くなる→焦点距離が短くなる→近くの物が網膜上に像を結ぶ
遠くを見る場合
毛様体筋が弛緩する→チン小体が引っ張られる→水晶体が薄くなる→焦点距離が長くなる→遠くの物が網膜上に像を結ぶ
毛様体に関する病気・疾患・症状
老眼
老眼とは、老化による、毛様体筋の衰えや水晶体の弾力の欠乏で、近くの物にピントが合わなくなっている状態です。
また、パソコンや携帯電話など近くの物を見るために眼を酷使していると、毛様体筋に負担がかかって正常に機能しなくなることがあります。
この場合も、水晶体の厚さ調節ができず、老眼と同じような状態になります。
毛様体に関する予防と対策・改善
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、毛様体の負担を軽減し、改善するはたらきがあります。
これにより、水晶体のピント調節力が回復したり、眼精疲労の軽減に効果があります。
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