酢(食酢)
酢とは 【vinegar】
酢の定義・意味・意義
酢(す)とは、酢酸を主成分とする酸味のある液体の調味料をいう。
酢の別名・別称・通称など
食酢
酢は、食酢(しょくす)ともいう。
酢の経緯・沿革・由来・歴史など
酢は、英語で、vinegar(ビネガー)というが、その語源はフランス語の vinaigre(ビネーグル)にある。
この vinaigre は、vin(ワイン)と aigre(すっぱい)という2つの語が組み合わさってできたことばである。
つまり、酢は「すっぱいワイン」という意味で、(酢酸発酵で)お酒がすっぱくなったものが酢ということになる。
酢の成分
有機酸
酢は酢酸(さくさん。有機酸の一種)を主成分とするが、その他クエン酸・グルコン酸などの有機酸なども含む。
アミノ酸など
酢の種類によっては、アミノ酸なども含む。
酢の分類・種類
酢は醸造酢と合成酢とに大別される。
世界には、さまざまな原料からできた酢が4000種以上あるといわれている。
醸造酢
合成酢
合成酢とは、酢酸を水で薄めて醸造酢を加えたものをいう。
酢の趣旨・目的・役割・機能
血圧低下作用
酢の成分のひとつである酢酸には、血圧低下作用がある。
これはヒトで証明されている。
公益社団法人 日本栄養士会 http://www.dietitian.or.jp/consultation/j_05.html
なお、血圧が低下することにより、動脈硬化の危険因子のひとつである高血圧症が改善し、動脈硬化を抑制することが期待されるが、ヒトでは証明されていない。
内臓脂肪を減少する
酢には、内臓脂肪を減少する作用がある。
酢などの調味料を主力製品とするミツカンのホームページでは、毎日大さじ1(15ml)の酢を摂取することで内臓脂肪が減少したとする論文のデータが掲載されている。
疲労回復効果
酢の成分のひとつであるクエン酸は、疲労物質である乳酸を燃やし、筋肉や神経の疲労を予防するという研究報告がある。
ただし、ヒトでは証明されていない。
公益社団法人 日本栄養士会 http://www.dietitian.or.jp/consultation/j_05.html
殺菌効果
酢には殺菌効果があるので、食べ物にかけると保存が利く。
カルシウムの吸収促進作用
カルシウムはからだへの吸収率が非常に低いが、酢はカルシウムの吸収を促進する作用がある。
たとえば、料理の際、肉や魚を酢を加えて骨ごと煮ると、カルシウムが溶け出すので、煮汁ごと食べることでカルシウムを効率よく摂取することができる。
食欲増進作用
酢には、食欲増進効果がある。
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