ビタミンB1
ビタミンB1とは
ビタミンB1の定義・意味・意義
ビタミンB1とは、米糠(ぬか)から最初に発見されたビタミンで、脚気を予防する栄養素として有名です。
ビタミンB1の経緯・沿革・由来・歴史など
江戸時代の13代将軍徳川家定、14代将軍徳川家茂などが若くして亡くなった原因は、一説では、白米ばかりを食べ、ビタミンB1が不足し、脚気にかかったためともいわれています。
また、現代になっても、インスタントラーメンを常食することで、脚気になった事例があったため、最近のカップ麺には、ビタミンB1が添加されています。
ビタミンB1の趣旨・目的・役割・機能
糖質(炭水化物)をエネルギーに変えて疲労を回復する(疲れやだるさをとる)
体内で糖質(炭水化物)を分解してエネルギーに変えるには、酵素の働きが必要になります。
ビタミンB1は、この糖質を分解する酵素を助けて、エネルギーを生み出してくれます。
また、ビタミンB1が不足すると、この糖質のエネルギー代謝がうまくいかなくなる結果、糖質が分解されずに不完全燃焼を起こし、ピルビン酸や乳酸などの疲労物質が体内に蓄積していきます。
ピルビン酸は体内の水素と結びついて疲労物質である乳酸となります。
これが疲労やだるさの原因となり、全身の疲労倦怠感を引き起こします。
さらに、むくみ、肩こり、腰痛、筋肉痛、食欲不振などの原因ともなります。
したがって、ビタミンB1をとることで、疲労を回復してくれます。
脳や神経を正常に保つ
ビタミンB1は、糖を主要なエネルギー源としている脳や神経にとって大切な栄養素です。
そのため、ビタミンB1が不足すると、イライラ、記憶力や集中力の低下(注意散漫)、脚気などの症状があらわれます。
ビタミンB1の性質
ビタミンB1は、水に溶けやすく(水溶性)、熱に弱いという性質があります。
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