卵(玉子・タマゴ・たまご)―摂取―摂取量
卵の摂取量
食事摂取基準
1日の摂取量の目安
1日1個以内?
一般にコレステロール摂取による動脈硬化性疾患の罹患(りかん。病気にかかること)のリスクが推定されている。
そこで、「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、目標量として、コレステロールの1日あたりの摂取量は750mg未満とされていた。
そのため、公益社団法人日本栄養士会のホームページでも卵1日1個以内が適量
としている。
食品からのコレステロールの1日摂取目標量は、成人男性750mg未満、成人女性600mg未満です。卵1個(全卵L60g)のコレステロール含有量は214mg。血中コレステロールの高い人は、食品からのコレステロール摂取量は300mgを超えないことが望ましいといわれていますので、卵1日1個は一応許容範囲なのです。
…1日の中で卵以外の他のタンパク質源の食品(肉・魚・大豆製品など)もバランスよく摂取したほうがよいので、卵だけを2個も3個も食べるよりも、卵以外の食品の選択をお薦めします。よって、様々な食品から栄養を摂りいれるには卵1日1個以内が適量となります。
しかし、身体では、食事からのコレステロールの摂取量に応じて、肝臓でのコレステロール合成量がうまく調節されるようフィードバック機構が働いている。
したがって、コレステロールの摂取量が直接的に血中の総コレステロール値に反映されるわけではない。
また、コレステロール含有率が高い卵の摂取量と動脈硬化性疾患罹患との関連を調べた2013年のメタアナリシス(過去に独立して行われた複数の臨床研究のデータを収集・統合し、統計的方法を用いて解析した系統的総説※)では、両者の関連は認められなかった。
※メタアナリシス - 薬学用語解説 - 日本薬学会 http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?メタアナリシス
さらに、日本人を対象とした調査でも、卵の摂取量と心疾患や脳卒中による死亡率との関連はなく、1日に卵を2個以上摂取した群とほとんど摂取しない群との死亡率を比べても有意な差は認められていない、という。
「日本人の食事摂取基準」(2015年版)、125頁。
なお、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、コレステロールの摂取量は低めに抑えることが好ましいものと考えられるものの、目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったとして、コレステロールの目標量をはじめとした食事摂取基準の指標は設定されていない。
逆に、コレステロールは動物性タンパク質が多く含まれる食品に含まれるため、コレステロールの摂取量を制限するとタンパク質不足を生じ、特に高齢者において低栄養を生じる可能性がある、として注意を促している。
「日本人の食事摂取基準」(2015年版)、125-126頁。
また、精神代謝という考え方から、卵や肉などの食材を制限すると、心系の栄養が不足し、精神面によくないと主張する専門家もいる。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 18 ページ]
- だいこん(大根)
- 大豆
- 大豆製品
- 高菜
- 高菜漬
- 脱脂粉乳
- 脱脂粉乳―栄養
- 卵(玉子・タマゴ・たまご)
- 卵(玉子・タマゴ・たまご)―摂取
- 卵(玉子・タマゴ・たまご)―摂取―摂取量
- ターメリック
- 淡色野菜
- チーズ
- チョコレート
- 佃煮
- 動物性タンパク質
- 動物性油脂
- ドレッシング
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ