酒―醸造酒―赤ワイン
赤ワインとは
赤ワインの趣旨・目的・役割・機能
抗酸化作用
赤ワインに含まれるポリフェノールは、その抗酸化力が身体によい効果を与えるということで注目されている。
なお、2000年5月8日に公表された国民生活センターの『ポリフェノール含有食品の商品テスト結果』によれば、加工食品のポリフェノール量は、100gもしくは100mlあたりでは、ココア、チョコレート、赤ワインの順に多く含まれいたという。
心臓病の予防
フレンチパラドックス
赤ワインは、いわゆる「フレンチパラドックス」で注目を集めた。
フレンチパラドックスとは、フランス人は喫煙率が高く、また、飽和脂肪酸の多い食事をしているにもかかわらず、心臓病が少ないことをいい、これは赤ワインを多く飲んでいるからである、と主張される。
動脈硬化の予防
赤ワインは動脈硬化の予防に効果があるという説がある。
ガンの予防
赤ワインはガン予防に効果があるという説がある。
認知症の予防
赤ワインは認知症の予防に効果があるという説がある。
赤ワインの栄養
赤ワインのカロリー(エネルギー)
赤ワイン100gで73kcal
食品成分データベース http://fooddb.mext.go.jp/index.pl
赤ワインの栄養素・栄養成分(物質)
ポリフェノール
赤ワインの抗酸化作用や心臓病・動脈硬化・ガンの予防等に効果があるという説の根拠は、赤ワインに含まれるポリフェノールにある。
しかし、現在ポリフェノールについて行われている実験の多くは、試験管内での実験や動物実験が中心で、実際に人が食物として摂り入れた場合にポリフェノールが各種症状の改善に寄与しているのかどうかについては、よくわかっていない。
「フレンチパラドックス」にしても、ワイン中のポリフェノールだけを摂れば効果があるのか、ワインとして飲むことで効果が出ているのかもはっきりとわかっているわけではない。
さらに、フランス人は、心臓病による死亡率は低いが、死亡率全体でみれば欧米でも特に低いわけではなく、アルコールに起因すると思われる肝臓病の発生率は高めである。
また、数千種もあるポリフェノールのうち、吸収率や代謝の行程が調べられているのは一部で、ポリフェノールを長期間大量に摂取し続けた場合の影響についての研究も少ない。
すなわち、現状でポリフェノールは、実験室的にはいろいろな効果がわかってきたが、人体での働きはまだはっきりとはわかっていないといえる。
以上、国民生活センター『ポリフェノール含有食品の商品テスト結果』(2000年5月8日公表)より一部表記を変更して抜粋
また、国民生活センターの同商品テスト結果では、日本人は、食事として野菜・果物や緑茶からポリフェノールを日常的に摂取していることが確認された、ともいう。
つまり、ポリフェノールは、普段の食生活で、野菜・果物や緑茶を摂取すれば、同時に必ず摂取できる物質である。
くわえて、赤ワインはポリフェノールが多く含まれとはいってもアルコール量(チョコレートであればカロリー)が高めであるため、摂りすぎないよう注意すべきである。
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