炭水化物―摂取―摂取量―食事摂取基準(指標)
炭水化物の食事摂取基準
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2015年版)では、炭水化物の食事摂取基準となる指標(必要量等)については、推定平均必要量・推奨量・耐容上限量・目安量は設定されていない。
代わりに、目標量として、炭水化物が総エネルギー摂取量に占めるべき割合(%エネルギー)が設定されている。
目標量
%エネルギー
50%から65%
脂質やタンパク質もエネルギー源とはなるが、脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣、酸素不足の骨格筋等は炭水化物だけをエネルギー源にしていて、脂質やタンパク質をエネルギー源にできない。
したがって、炭水化物は脂質・タンパク質では代替できない必須エネルギー源である。
そこで、問題となるのが、1日の炭水化物の必要量である。
したがって、たとえば、基礎代謝量が1500kcal/日の場合、脳のエネルギー消費量は300kcal/日になる。
これはブドウ糖(≒炭水化物※1)75g/日で、精白米でいえば約200gに相当する※2。
※1炭水化物には食物繊維も含まれるので、必要量はこれより若干多くなる。
※2食品成分データベース http://fooddb.mext.go.jp/index.pl
加えて、脳以外の組織もブドウ糖を必須エネルギー源としているので、ブドウ糖(≒炭水化物)の必要量は少なくとも100g/日と推定される。
これは精白米でいえば、約270gに相当する。
食品成分データベース http://fooddb.mext.go.jp/index.pl
ただし、ブドウ糖が不足した場合、糖新生によりブドウ糖が供給されるため、この量は本当に1日に必要な炭水化物の量とはいえない。
また、通常、乳児以外はこれよりも相当に多い炭水化物を摂取している。
そのため、『日本人の食事摂取基準(2015年版)(厚生労働省)』では、炭水化物については、その指標として、推定平均必要量・推奨量・耐容上限量・目安量は設定されていない。
代わりに、目標量として、炭水化物が総エネルギー摂取量に占めるべき割合(%エネルギー)が設定されている。
これによると、1日に摂取すべき炭水化物は、総エネルギー摂取量の50%から65%を目標にすべきとされている。
『日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要』P13
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