鉄
鉄とは 【iron】
鉄の趣旨・目的・役割・機能
鉄は、ヘモグロビンや各種酵素の構成成分として、ヒトの身体で重要な役割を果たしている。
1.ヘモグロビンの構成成分として酸素の運搬
ヒトの身体には3~4gの鉄があるが、鉄は全身に酸素を運ぶ血液中のヘモグロビンの重要な構成成分である。
機能鉄
身体内にある鉄の約70%は、血液の赤血球のヘモグロビンなどの構成成分となっている。
ヘモグロビンに取り込まれた鉄は、機能鉄と呼ばれ、肺で酸素と結合したうえ、全身に酸素を運ぶ。
貯蔵鉄
体内の残りの約30%の鉄は、肝臓などに蓄えられ、機能鉄が不足したときに利用される。
こうしたストックされている鉄は貯蔵鉄と呼ばれる。
2.酵素の構成成分としてエネルギー代謝
鉄は、エネルギー代謝において重要な働きをする各種酵素の構成成分ともなっている。
3.その他
A11(脳の神経細胞)の栄養素
A11(エーイレブン)と呼ばれる脳の神経細胞は、脊髄の興奮を抑える信号を出して、実際には感じられていても、重要でない刺激なので普通は意識されない、さまざまな多くの刺激をブロックしている。
そのため、このA11の働きが悪くなると、たいした刺激ではないのにだんだんと強い刺激に感じられるようになり、やがて耐えきれないような不快感へと発展していくことがある。
この不快感は脚に発生するので、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)と命名されている。
鉄は、このA11の栄養素となっているので、鉄分が不足すると、A11の働きが悪くなり、レストレスレッグス症候群になることがあるという。
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