アミノ酸―作用―肝機能改善効果
アミノ酸の肝機能改善効果
肝臓のはたらき・機能の一つに解毒作用(デトックス)があります。
アミノ酸は、肝臓の解毒作用を助けたりして、肝機能の改善にも効果があるとされています。
1.アルコールの解毒のサポート
アラニンやグルタミンといったアミノ酸は、肝臓でのアルコールの代謝を早めてくれます。
また、イソロイシン、ロイシン、バリンやアルギニン、グルタミンは肝機能を高め、これによってアルコールの代謝を促進してくれます。
したがって、これらのアミノ酸を摂取することで、二日酔いの回復に役立ちます。
さらに、アラニンやグルタミンには、肝機能障害(肝障害)を改善したり、肝臓の再生を促進する働きがあるという実験結果もあります※。
※味の素(株)のHPより
2.アンモニアの解毒のサポート
オルニチンというアミノ酸は、アンモニアの解毒とタンパク質合成などのはたらきで、肝臓を助けていると考えられています。
このうち、アンモニアの解毒についてですが、大腸の消化吸収の過程では、食物に含まれているタンパク質が悪玉菌によって、アミノ酸を経て、代謝・分解され、アンモニアなどの人体に有害物質が発生します。
このアミノ酸の分解で生じたアンモニアは、肝臓で尿素につくり変えられて、腎臓から排出されます。
高校の生物でも習いますが、このシステムを尿素回路(別名オルニチン回路)といいます。
オルニチンは、この尿素回路というアンモニア解毒システムの構成要素となっているのです。
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